自信のない子どもに自信を付けさせるには?やる気のない子のやる気を育てるには?
桜が満開のときはまだ肌寒かったけれど、桜が散ってからはポカポカ陽気になりましたね。
すくすくに来ている子ども達も学年が上がり、環境の変化にも少しずつ慣れてきたようです。
「僕もうお兄ちゃんやよ!」
「私先輩になったよ!」
「来年から仕事始まるんや!●●で働きたい!」
もう来年のことまで考えている子も。
子ども達にも心の変化が感じられた4月です。
失敗は成功のもと
すくすくでは、運動や調理の準備や片付けなど、できるだけ自分達で行いますが、自立に向けて初めてのことに取り組むとき、子ども達からこんな言葉が多く聞こえてきます。
「難しそうや、できん」
「やったことないし、無理」
「邪魔くさい、面倒くさい、やらん」
『できんて言うけど、やったことあるの?』と訊ねると、
「やったことないけど、失敗したらいやや」
なんて答えが返ってくることもあります。
いっぱい失敗して
『そっか。じゃいっぱい失敗してや!』と伝えると、
「えー何なんそれ!ホントに失敗するよ!」
と大概の子は笑顔でチャレンジしてくれます。笑
本来子どもはちょっとだけ難しいことにチャレンジすることが大好きで失敗する生き物のはずで、自分達も遠い昔はそうでした。
失敗したらどうしようとか失敗するのが怖いとか恥ずかしいとかは、大人になってからで充分。
「できて当然」「1回で成功する」なんてことは全くありません。
「次はこうしてみようかな、よしもう1回!」と、行動できることが大事です。
やったことがないのだから、失敗して当たり前。
やりたいのはどっち?
最初から「やりたくない」と答える子も中にはいます。
体調が悪くなく、不安定な様子もないようなら、
『じゃあどっちやる?自分で好きな方選んで』
と自分で選択することを提案します。
そうすると「えー。じゃあこっち。」
自分で選んでしまえば、切り替えができてサッと取り組めることができることが多くあります。
「できた」の見方を変える、実感する
「できんかったー」
「また間違えたー」
「あの子はできとったのにー」
できなかった自分を責めて、がくーんと落ち込んでしまう子もいます。
結果的に『できなかった』としても、『やってみた』ことが既に素晴らしい。
『チャレンジすることができたね』
『最後まで諦めずに頑張ったね』
見方を少し変えるだけでたくさんの「できた!」が生まれます。
「できたー!!今の見た?」
「できんと思ったけどやってみたらできたよ!」
「最初全然できんかったのに、何回も練習したらできたよ!」
喜びの瞬間は子ども達に何度も訪れます。
できることが増えると自信になる
お母さんのお手伝いをするようになった。
元気に挨拶ができるようになった。
自分で自分の着る服を選べるようになった。
お友達に自分から話しかけられるようになった。
みんなの前で話ができるようになった。
1~20までしか数えられなかったのに、1~60まで飛ばさずに数えられることができるようになった。
着替えをするのに10分以上かかっていたのに、7分で着替えられるようになった。
お茶碗のごはん粒をきれいに取れるようになった。
できなかったことができるようになる喜びはひとしおです。
できるようになってからも、手際が良かったり悪かったり、うまくいったりいかなかったり。
それでも確実に子ども達は成長しています。
毎日の小さな変化、小さな成長を見つけ、本人に実感させてあげること。
小さな積み重ねとちょっとの勇気が、明日の大きな「できた!」に繋がります。
子ども達が【たくさん失敗する場所】として、すくすくでたくさん学んでもらいたいと思っています。
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